こんにちは!この記事にお越し頂きありがとうございます。
今日は結婚式の撮影についてできる範囲で解説します。
私はカメラ歴10年以上で企業の撮影依頼も受けたこともあります。そんな私が親族の結婚式で写真を撮ってわかったことと、コツを記事に残したいと思い書きました。
参列カメラマンとしての心得やテクニックを中心に、実際にプロカメラマンに教わったことも交えながら紹介していきますので、興味のある方はぜひ最後までお読みください。
Contents
結婚式撮影の注意点
まず結婚式で写真を撮る上での注意点を紹介します。
メインカメラマンは断りましょう
よく一眼レフカメラを持っているとプロのような写真を撮れると思われがちで、撮影費用を抑える為に、メインカメラマンをお願いされることもあるかもしれませんが、絶対に断りましょう。
結婚式の写真撮影は重要性が高いだけなく、撮影そのものもかなり高度な技術が必要です。
確かにプロのお願いすると高額ですが、一生に一度の大切なイベントなのでプロカメラマンにお願いするようにしましょう。
メインカメラマンが難しい理由
- 一度だけのシャッターチャンスが多い
- 人数の多い集合写真をまとめる必要がある
- 場所や光の変化が多く必要とする撮影技術が高い
- スケジュール管理が必要
- 機材トラブルの対応が必要
- 結婚式を楽しめない
このような理由から一般カメラマンが参列者としてメインカメラマンを引く受けるのはリスクが非常に高いです。
結婚式は全てが一度のみのシャッターチャンスです。
指輪交換や披露宴の入退場、挨拶、ブーケトスなどシャッターチャンスの連続です。
その割に照明の加減や場所の移動など、設定変更を必要とするシーンがとにかく多く、最適なアングルから撮影する為に場所の移動も頻繁にあります。
結婚式はかなり高度の撮影技術が必要になる行事なのです!
さらに、スケジュール進行を遅らさないように、集合写真を撮影する際は大人数をスムーズに配置する必要もあります。顔が被っていないかのチェックももちろん必要です。
ブライダルカメラマンはカメラの技術だけなく、大人数をまとめるコミュニケーション能力も必要です。スケージュル管理に関しては会場スタッフとの連携も必要となります。
また一生に一度の大切な写真を撮影するわけですから、バッテリー切れや、カードの故障は許されません。
プロが使用しているカメラは、SDカードが2枚差せるダブルスロットを搭載しているカメラを使うなど、万が一の対策が行われています。
途中でカメラが壊れた時の為に、何十万円もするカメラを何台も持っている場合も多いです。
そして、これだけ忙しいのですから、料理を食べている暇なんかありません。食事中も新郎新婦と写真を撮るゲスト撮影したりと大忙しです。
もしメインカメラマンを頼まれてしまったら丁重にお断りしましょう。
親族・友人ならではのおすすめシーン
メインカメラマンは難しいかもしれませんが、親族や友人ならではの撮影シーンがあります。
メインの写真はプロカメラマンに任せてサブカメラマンとして、プロが撮らないような写真を撮りましょう。きっと新郎新婦も喜んでくれるはずです。
特に親族ならカメラマンが踏み込めないような、家族の思い出写真を残すことができます。
※実際に撮影した写真で紹介したいのですが、プライベート性が高いので掲載することはできません。ご了承ください。
受付の様子を撮る
最近は家族でも中々集まれないのが現状だと思います。
正月やお盆ですら全員が集合することは中々ないですよね。
そんな方に特におすすめなのが受付の様子です。いざ結婚式が始まってしまうと、進行も早くあっという間に解散の時間を迎えてしまいます。
また結婚式は新郎新婦の両親だけなく、新郎の祖父母も集まる滅多にない機会です。参列カメラマンとしてぜひ抑えたい撮影シーンです。
少し早めに会場につくように心掛けましょう。居合わせない新郎新婦も後で見返すことができます。
親族控え室の様子を撮る
プロカメラマンにも、新郎新婦にも入れない場所。
それが親族控え室の様子です。結婚式は新郎新婦だけでなく家族の晴れ舞台でもあります。親族控え室で少し緊張した様子で準備をする家族の写真を撮るのも後で見返すといい思い出になります。
プロカメラマンとは違う場所で撮る
プロカメラマンが何人もいる場合は必要ありませんが、プロカメラマンが1人の場合は1番メインのアングルをプロカメラマンに任せて、少し違ったアングルで写真を撮るのも良いです。
例えばこの写真はプロカメラマンと真逆のアングルで少し上から全体が写るように撮影しています。
このようなプロが撮らないであろう写真を撮れるのも、参列カメラマンのメリットだと言えます。とにかくいろんな写真を残せば後で見返すことができるので、撮りまくりましょう!
カメラの設定
記録画像形式
結婚式の撮影は撮影枚数も多ければ数千枚ととにかく撮影枚数が多くなります。
基本的にJPEG撮影をしましょう。RAWで撮ると容量を圧迫するだけでなく、後々現像する写真を選定し現像作業をするのも大変です。
画像サイズは1番大きいサイズにしておくとトリミングすることもできるのでおすすめです。
撮影モード
撮影モードは絞り優先モードがおすすめです。
絞り優先モードは簡単に言うとボケ具合を操ることができるモードで、周りをボケさせたい場合はF値を小さく(絞りを開放に)。周りをくっきり写したい場合はF値を大きく(絞りを絞る)することでボケを調整できます。
それ以外の設定は自動で調整してくれるので、カメラ初心者でもとても扱いやすい撮影モードです。
ホワイトバランス
特に披露宴は照明の色が変わったりと、光の状況が刻々と変わるため、手動で調整するのは困難です。
手動で調整すると色がバラバラの写真を量産してしまう可能性もあるので、ホワイトバランスはオートがおすすめです。
絞り(F値)
絞り(F値)はF2.8〜5.6が良いです。室内の披露宴会場は薄暗く絞るとISO感度が上がってしまい画質が悪くなります。なるべく開放にして光を確保しましょう。
開放にしすぎると集合写真を撮る時に隣の人の顔がぼやけてしまうので、集合写真を撮る時にはF8~F11程度で撮影しましょう。
シャッタースピード
絞り優先モードの場合はシャッタースピードは自動で設定されるので調整の必要はありません。結婚式・披露宴では人物の写真が中心になるので、1/焦点距離を目安にそれよりも少し早めの設定にしましょう。
例えば50mmの焦点距離の場合は1/50秒 (APS-Cの場合は1.6倍の1/80秒)よりも少し速いシャッタースピード、1/80~1/125秒くらいを目安にすると手ブレを抑えた写真を撮ることができます。
ISO感度
さすがにISO感度まで手動で調整するとなるとシャッターチャンスを多々逃してしまうことになるので自動で任せましょう。
どうしても画質が気になる場合は上限を下げておくのがおすすめです。
その場合は暗い写真になる可能性があるので注意しましょう。
ドライブモード
撮影のドライブモードは『連写』が良いです。人物中心の写真が多くなるので目がつぶっている写真を防ぐ為にも、同じ構図を数枚一気に撮れる連写モードが良いです。
ストロボ
外部ストロボを使用する場合は天井に光を当てるバウンスで撮影します。これで光量が確保できISO感度が下げり高画質な写真になりますし、光の具合がキレイな写真になります。
光量があれば構図にも集中できるので、ストロボは結婚式で大きな力となります。
ただ実際に光を発するのでその場の雰囲気には気をつけましょう。
結婚式の撮影テクニック
集合写真の撮影方法
結婚式で撮ることが多いシーンが集合写真です。
せっかくなら綺麗に撮りたいと一眼レフカメラの出番が多いと思いますが、設定を間違えると、ピントが合っている人と合っていない人がいる残念な写真になる可能性があります。以下のポイントに気をつけましょう!
- 撮影モードはマニュアルか絞りモード
- F値は8〜11程度にする
- 全体にフォーカスが合ったところで撮る
- 何枚か連写する
まずF値は全体がくっきり写るようにF8〜11程度まで絞ります。これで全体がくっきり写るようになります。
次にフォーカスポイントを確認し、全体にフォーカスされているのを確認しましょう。綺麗に列を並べると全体にフォーカスが合うようになります。
最後に被写体は大勢の人なので、必ず誰かが目をつぶっている写真になります。1枚だけだとリスクが高いので、連続で何枚か撮影しましょう!
少人数で写真を撮る場合
結婚式では2人でなど少人数で撮影する場合も必ずあります。
少人数で綺麗に撮る方法を紹介します。
- 撮影モードはマニュアルか絞りモード
- F値は撮りた写真に合わせて調整
- 綺麗に横並びになってもらう
- 何枚か連写する
2人程度の少人数で横並びの写真なら、背景をぼかすことも、くっきりさせることも可能です。好みに合わせてF値を調整しましょう。
特に注意すべきことは、綺麗に横並びになってもらうことです。被写体の2人の位置が前後にずれていると、一方にピントが合ってしまい、もう1人の顔がボヤけてしまいます。
2人の横並びの位置が揃っていると、顔を綺麗に写すことができます。シャッターを切るときには注意しましょう。
あとは目をつぶっている可能性があるので、何枚か撮影するのが良いです。
まとめ
一眼レフカメラの性能はかなり高いので、最低限のことさえ注意していれば、自動で任せても良い写真になります。
芸術的な写真を撮るにはもう少し技術が必要かもしれませんが、とりあえず綺麗に撮れれば良いと思うのなら、誰でも簡単に撮影することができます。
せっかくの結婚式なので、ボケに注意してたくさんの写真を残しましょう!
写真は一生の思い出になるだけでなく、何枚あっても良いものです。当日はいっぱい撮ったつもりでも、後で見返してみればあまり撮っていなかったと思う方は多いです。
ドンドン写真を撮って結婚式の思い出を残してください。
以上。最後までお読み頂きありがとうございました。