こんにちは!この記事にお越しいただきありがとうございます。
風景やショー、家族写真などディズニーと写真は切り離せない組み合わせですよね。ディズニーに行くと自然と写真を撮りたくなります。ディズニーで綺麗な写真を撮りたくてカメラを好きになった方も多いのではないでしょうか。
今日はディズニーで綺麗な写真を撮るためのポイントを紹介します。興味のある方は是非ご覧ください。
Contents
マニュアル撮影は難しくない
綺麗な写真を撮るにはマニュアルで撮らないといけないの?それって難しくない?と思うかもしれません。
確かにマニュアルでの撮影は不安があると思いますが、マニュアル撮影は自分が撮りたいと思うような写真を撮ることができる魅力的な撮影モードなのです!
マニュアルはたった3つだけ!
マニュアル撮影と言っても触る設定はたった3つだけです。
- シャッタースピード(SS)
- F値(絞り)
- ISO感度
カメラは光を受けとって写真にしている機械なので光を意識すると自然と設定を理解できます。
これを詳しくいうと写真には適正露出という適正な光の量が存在します。光の量を調節しているのがこの3つの設定で、とりあえず光の量さえ適切にすれば見れる写真を撮ることができます。あとは自分好みになるように設定変更して微調整していきます。
3つの設定を簡単に説明します。
シャッタースピード
シャッタースピードはシャッターを切るスピードのことで、光を取り入れる時間を調整しています。『SS』と略されて表記されているのも良く見ます。
シャッタースピードは光を取り入れる時間を調整することで、被写体の動きを止めたり、手ブレを防止したりとディズニー撮影では触ることの多い設定です。
- 水の流れや光の軌跡を撮る時はSSを遅く
- スポーツ撮影など被写体の動きを止めるにはSSを早く
- SSを早くする時は暗さに注意
- SSを遅くする時は手ブレに注意
F値(絞り)
F値は絞りを数値化したもので、絞りはレンズの光が通る穴の大きさを変えています。
良く明るいレンズというのを聞くことがあると思いますが、これは光の通る穴が大きくより多くの光を取り込むことができるようになっています。
絞りを開放(F値を小さく)すると光が通る量が大きくなりますが、それ以外にもボケやすくなる特徴があります。逆に絞れば絞るほど(F値を大きく)全体がくっきり写った写真になります。またレンズによって特性が異なりますがだいたいF値が8〜11ぐらいが一番画質が良く撮れます。
- F値を変える光が通る量が変わる
- F値は背景のボケ具合を調整
- F値を小さくすると背景がボケる
- F値を大きくすると全体にピントが合う
ISO感度
ISO感度(イソカンド)は光の量をコンピュータが増幅させているもので、実際の光の量ではありません。
本当はシャッタースピードとF値だけで適切な光の量を確保できると良いのですが、シャッタースピードを早めたり、絞ったり、夜景などそもそもの光の量が少ないと光が足りません。
そんなときはISO感度が光を増幅させてくれて適正露出にしてくれています。マニュアル撮影でもISO感度はオートにしておくことで、真っ暗な写真になったり、真っ白な写真になることを防げくことができます。
ISO感度の数値は全く増幅していない時が『ISO100』で元の明るさの2倍の明るさが『ISO200』です。その後、400、800、1600と数値が倍になっていきます。
便利で頼もしいISO感度ですが、光の量を無理やり増幅させているので画質劣化が起こってしまいます。どの数値までが許容範囲なのかはカメラによって異なり、良いカメラ(高いカメラ)程許容値が高くなります。このようにISO感度の許容値が高いカメラのことは高感度に強いカメラと呼ばれています。
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- ISO感度は光の増減ができる
- ISO感度を上げすぎると画質が低下する
夜景を綺麗に撮る方法
1/30秒 F2.8 ISO2500 44mm
ディズニーパークの魅力の一つは夜景の綺麗さです!
まさに夢の国という程に美しいパークの風景が広がっていますよね。そんな綺麗な夜のパークをぜひ綺麗に写したいところですが、パークでは三脚が使えません。
カメラは光が少ないところを苦手とするので、光が少ない夜は光を多く取り込む必要があります。ところがシャッタースピードを長くしてしまうと手ブレが発生してしまい、綺麗な写真を撮ることができません。
手ブレ防止必需品の三脚も使えないとなるとパークでの夜景撮影は難易度が高くなります。
少しでも綺麗に撮るための設定
1/30秒 F2.8 ISO1250 50mm
先に謝っておくと夜景に関しては、どうしてもカメラの性能が必要になります。
やはり高いカメラになるほど高感度にも強くなりますので、カメラによっても写真の綺麗さは変わります。ですが、少しでも綺麗に撮れる設定を紹介します!
- 撮影モード:マニュアル
- シャッタースピード:1/焦点距離
- F値:できるだけ最小(開放)
- ISO感度:ノイズが発生しない程度(オートでも可)
触る設定はこれだけです!「明確な数値は?」と聞かれてしまいそうですが、夜景写真にこの数値にすれば綺麗に撮れるという明確な数値はありません。
カメラによって許容できる範囲も変わりますので、とりあえず設定は上記のようにして後は綺麗な写真になるように数値を変更していきます。
もちろん具体例を参考にしてどのような数値にすれば良いかのポイントも紹介しますのでぜひご覧ください。
綺麗な夜景写真の3つのポイント
1/25秒 F3.2 ISO2000 70mm
自分なりに色々な写真を見て綺麗な夜景写真のポイントは下の3つだと思います。
- 明るくてくっきり
- 手ブレしていない
- ノイズがない
私が夜景写真を撮るときはできる限りこのポイントに近づくように設定数値を変更しています。まずこのポイントを守る写真を撮る為にはどうすれば良いのかを説明します。
明るくてくっきり→明るい写真を撮る為には光を多く取り込む必要があるので、F値を開放側にするorシャッタースピードを遅くする。しかし風景は一般的にF8~11が一番綺麗に撮れるのでできる限りこのF値に近づけるのが良い。
手ブレしていない→手ブレしていない写真を撮る為にはシャッタースピードを早くする。
ノイズがない→ISO感度を下げる(だいたい800以下だと確実)
このようにすれば綺麗な写真を撮ることができるのですが、光が少ない夜景では不可能です。三脚を使うことができれば手ブレの心配がないのでF値を絞った状態でも、ISO感度を下げた状態でもシャッタースピードを長くすれば良いので解決しますが、三脚が使えないパークではそれぞれ妥協しながらちょうど良い数値を見つける必要があります。
優先順位はこれだ!
1/25秒 F3.2 ISO2000 70mm
夜景写真に限らず写真を撮る上で必ず気をつけたいのが『手ブレ』です。
どんなにノイズがなくても手ブレがあれば台無しになってしまいますし、手ブレがあればせっかく画素数の高いカメラでも意味がなくなってしまいます。ということで『手ブレさせない』を最優先に設定します。
手ブレしないシャッタースピードの目安はこちらになります。
シャッタースピードを『1/焦点距離』にすれば手ブレを防止することができます。例えば24mmで撮影するときはシャッタースピードを1/24にします。70mmだと1/70です。
これより長いシャッタースピードでも手ブレを防ぐことは可能ですが、手ブレのリスクが高まります。シャッタースピードを決める際の目安にしてください。
次に優先するのは『ISO感度』です。
ISO感度をオートにしているので足りない光の量に応じて光を増幅させようとISO感度が上がりますが、上がりすぎるとザラザラとしたノイズだらけの写真になってしまいまうす。
ISO感度は足りない光を補ってくれる頼もしい存在ではありますが、頼りすぎには注意が必要です。
最後にF値です。
風景のF値はF8~11が適切ですが大きな差はないので夜景撮影のときはできる限り開放にして光を多く取り込みましょう。もし余裕があるのなら少し絞ると良いです。
まとめると。
- 撮影モード:マニュアル
- シャッタースピード:1/焦点距離
- F値:できるだけ最小(開放)
- ISO感度:ノイズが発生しない程度(オートでも可)
まずはこのように設定します。
この設定で上手く行けば良いのですがこれでも少し暗いなと感じると次のステップに移行します。
① F値をまだ開放にできるなら開放にし光を多く取り込む
② シャッタースピードを遅くする
『1/焦点距離』はあくまでも目安なのでしっかりカメラを構えて脇を締めて少しでも手ブレを防止すればもう少しシャッタースピードを遅くしても問題ありません。
③ ISO感度をあげる
オートだと勝手に上限まで上がりますが、手動でISO感度を設定している場合は割り切ってISO感度を上げましょう。感覚的はISO1600までならノイズを抑えられた写真が撮れます。
高感度に強いカメラならISO4000近くでも問題なしです。
ディズニー夜景撮影でワンアップする方法
補助具を探す
10秒 F11 ISO320 24mm ※支えあり
まずは上の写真をご覧ください。
シャッタースピードは10秒でF値11、ISO感度はたった320です。三脚持ち込み不可のパークではありえない撮影設定ですが手ブレなく撮影できています。
実はこの写真近くにあるゴミ箱に載せて撮影しているのです。そうすることで手ブレを抑えた写真を撮影することができます。
それだけではありません!噴水の水に注目してください。
透き通るように滑らかに流れているのがわかると思います。
カメラはシャッタースピードによって水流の写し方を変えることが可能です。シャッタースピードを速くすると水を一粒一粒写すことができ、シャッタースピード遅くすると上の写真のような滑らかに流れている様子を写すことができます。
パークにあるゴミ箱や手すりを撮影補助具として使うことで夜景写真をより綺麗に撮ることができます。パークの中で撮りたい夜景が見つかれば近くにカメラを支えることができるモノがないかを探してみましょう。
広角で撮影する
1/25秒 F2.8 ISO5000 24mm
手ブレしないシャッタースピードの目安は『1/焦点距離』ですが焦点距離が長くなる(望遠になる)になる程早いシャッタースピードが必要になります。
ただでさえ光が少ない夜景撮影において、シャッタースピードを不用意に上げるのは厳禁です。
少しでもシャッタースピードを稼ぐために望遠を必要としないところなら、できる限り被写体に近づき焦点距離を短くしてから撮影するようにしましょう。
明るいレンズを使う
1/80秒 F2.8 ISO100 42mm
シャッタースピードを速くする必要がある『手持ち夜景撮影』では少しでも低いF値(明るい)のレンズが強い味方となります。
またそれと同じように手ブレ補正機能がついたレンズを使用することでシャッタースピードをかせぐことも可能です。どうしても明るい夜景写真が撮れない場合はレンズに頼ってみるのも得策です。
ショーパレードを綺麗に撮る方法
ディズニーで風景以外に綺麗に撮りたいシーンと言えばショーやパレードだと思います。あまりの完成度の高さについついカメラを取り出したくなりますよね。
さらに深くハマってしまうとショー撮影の為にバズーカのような特大望遠レンズを買ってしまいます。
そんな魅力満載のショーやパレードの設定について紹介します。
昼のショーパレード撮影設定
1/400秒 F4.5 ISO320 24mm
- 撮影モード:マニュアル
- シャッタースピード:1/400~1/800
- F値:開放〜F8程度
- ISO感度:オート
私は昼間にショー撮影するときはこのような設定で撮影しています。
その日の天候や場所などによって変わりますが、基本的に昼間は明るいです。なのでISO感度はオートにしていても上がりすぎることはありません。
先ほどの夜景撮影と違って昼間の撮影は自分が撮りたいように撮影することが可能です。なのでF値は撮りたい写真に応じて自分で好きなように調整して問題ありません。
キャラクターを引き立てたいときはF値を開放にし、全体をくっきり写したいときはF値を絞るようにします。ただ昼間だからと行って絞りすぎると暗くなってしまいますので、F8を目安にすると良いです。
ショー撮影はシャッタースピードが大事
1/800秒 F3.2 ISO160 24mm
ショー撮影で最も大事な設定はシャタースピードです。
人によって違うかもしれませんが、なぜシャッタースピードが大切かというとキャラクターの動きを衣装を含めしっかり止めたいからです。
パレードやショーは常にシャッターチャンスで激しく動き回るキャラクターを収めるには手元のカメラワークも忙しくなります。そんな時は手ブレも起こりやすいのですが、シャッタースピードを早めることで手ブレも気にしなくてよくなります。
昼間の明るい場所なら多少早いシャッタースピードでも十分に光の量が足りるのでシャッタースピードは速くすることをおすすめします。
目安としては1/800程度の速度があればキャラクターの動きを完璧に止めることができます。あとは明るさに応じて1/400~1/800の間で調整してください。
マニュアルモードじゃないとダメなの?
1/250秒 F5.6 ISO100 70mm
マニュアルモード以外にも『シャッタースピード優先モード』や『絞り優先モード』がありますが、シャッタースピード優先モードだとシャッタースピードは決めることができますが、F値はオートになってしまいます。
そうなるとシーンに応じて「ここは全体をくっきり写したい」とか「ここは背景をボカしたい」などピント合わせの調整ができなくなります。
また絞り優先モードだとシャッタースピードが自動となってしまう為、思うように被写体の動きを止められない可能性があります。
シャッタースピードが自動だとキャラクターのブレや手ブレが起こる可能性が高いので、ショー撮影に絞り優先モードは不向きです。
結果的に両方の調整ができるマニュアルモードが簡単に自分のイメージ通りの写真を撮ることができます。
おわりに
ディズニーでの写真撮影のポイントをまとめました。
ディズニーパークは本当に美しく洗練された場所ですが、写真を撮るには難しいシーンが多々あります。この記事がディズニーで写真を撮る人の役に立てば幸いです。
以上。最後までお読みいただきありがとうございました。